とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

ミス・フィッシャーの殺人ミステリー シーズン2 第三話&第四話


出典:Netfilix.com



第三話:死者の箱

今回は、あのプルーデンス叔母さま大活躍。
叔母さまの旧友ヒリー・マクスターの住むクイーンズクリフへやってきたミス・フィッシャー御一行。

ところがヒリーの家には使用人がほとんどおらず、ぼろっちい格好の下男キップが、一人いるだけ。
その上、ヒリーの息子ジェラルドが、コレクションを盗まれたと警察を呼んでいます。
とりあえず使用人の件は、ミス・フィッシャー家から有能なミスター・バトラーを召喚することに。
ドットもお客から、メイドに変更。
彼女はそのほうが、気が楽みたい。

ジェラルドは冒険家で、南米からの貴重な財宝を持ち帰っていましたが、その内で最も貴重なタブロン金貨が盗まれたのでした。
最近、家の中の些細な備品が消えている、とジェラルドは言います。
さらに、マクスター家の執事ジョンソン夫妻が、辞職した理由もなんだか怪しい。
これといった理由もなく、辞職して出ていったようなのです。
ジョンソン夫妻は熱心な禁酒運動家で、ヒリーも感化されて禁酒運動に参加していました。
どうもこのヒリーさん、お育ちが良すぎて現実に対処できてないみたいです。

地元の警察官バクスターは、身内が酒場を経営していてジョンソン夫妻の運動のせいで破産したのを恨んでいるらしくまともに捜査してくれそうにありません。
プルーデンス叔母さまの願いで、捜査に乗り出すミス・フィッシャー。

さて、ジェーンはキップといい感じに。
ミス・フィッシャーの運転にも平然と本を読みふけり、マクスター家でも図書室を見たいと、本の虫ぶりを発揮していましたが、キップと散歩に行くのはいいみたい。

そして浜辺の桟橋の下で早速、死体を発見。
近所の魚屋の男性フランクでした。
ミス・フィッシャー家で鍛えられているのか、ミイラと一緒に閉じ込められたりした経験が生きているのか、お年頃の少女の割に冷静なジェーン。
そう言えば、ミスタ・バトラーも、駅に迎えにきたドットに、
『また殺人事件があったの』
と言われて、
『じゃあ、ディナーの人数が減りますか?』
と答えているあたり、慣れておりますね。

やってきたバクスターが使えない、と見たミス・フィッシャーは、ロビンソン警部補に応援を要請。
ほいほいやってくるロビンソン警部補。
一応、殺人事件の捜査、ということみたいですけど。
この時代に管轄外、という言葉はないのかな?
ひょっとして警部補職になると、殺人事件の捜査は優先してすることになっている?

ともあれ、きびきびと地元警官バクスターに指示を出すロビンソン警部補。
暑苦しいスーツとコート姿が組織の人っぽい。
そういえば、この人、私服姿を見たことないな。

マクスター家の下男キップは、貧しい家の出で教育も受けておらず、ほぼホームレス状態のところをジョンソン夫妻に拾われ、上流階級のお家の使用人(というのは、結構いい職歴になるらしい)としての訓練もしてもらい、ジョンソン夫妻にとても恩を感じていました。
彼なりに精一杯、良家の召使いとしての役割を果たそうとしているところが健気で好感が持てます。
仕事熱心で、勉強家のキップ君。
ミスター・バトラーに、お古のお仕着せをもらって嬉しそう。
なかなかに似合ってます。
ジェーンが好きになるのもわかるね。

さて、殺害された魚屋は密輸されたラム酒で泥酔していました。
駅の守衛エリスが関わっているようです。
エリスやフランクと組んで仕事をしていた、漁師の船長ウォリーが疑わしい。

そして、ジョンソン夫妻の遺体が打ち上げられます。
どちらも布に包まれ、海に投げ込まれていました。
ジェラルドはジョンソン夫妻が金貨を持って逃げたと主張しており、先日浜辺で発見された金貨はこれで、晴れてジェラルドの元として返却されました。

さて、フランクとジョンソン夫妻殺害の犯人として疑われてたウォリーとエリスは、ミス・フィッシャーたちの策略にはめられて仲間割れをし、ロビンソン警部補たちに逮捕されます。

ところがエリスが言うには、ジョンソン夫妻はエリスとフランクが桟橋にきた時には死んでいて、死体を海に捨てただけ、だと主張。
エリスの証言から、凶器に使われたナイフを探すため自ら水着を着て潜水するロビンソン警部補とコリンズ巡査。
ここで初めてロビンソン警部補のスーツ以外のお姿、拝観。
仕事だ何のと言いつつ、ちゃっかり水着、持ってきてたんかい。
さて凶器のナイフは、ジェラルドのコレクションの一部でした。

ここで様子がおかしかったヒリーが、実はアルコール依存症であることが判明。
お酒がやめられずフランクからお酒を購入していましたが、お金を管理するジョンソン夫妻にバレてからは、銀食器や調度品を渡していたのでした。
ジョンソン夫妻は、そんなヒリーに愛想をつかして辞職。
辞める際に、今までのお礼にとジェラルドのコレクションをあげちゃったヒリー。
ところが、そこにジェラルドの大事な大事なタブロン金貨が含まれていたから、さあ大変。
ジェラルドに返却を迫られたジョンソン夫が、抵抗したためジェラルドに殺され、口封じとしてジョンソン妻も殺されてしまったのです。

そしてジェラルドが何故そこまでタブロン金貨を取り返したがったかと言うと、実はその金貨、三年前にメルボルン博物館から盗まれたものでした。
ジェラルドは、金貨欲しさに盗みも働いていて、それがバレるのも怖かったのですね。

と言うことで、お嬢様育ちのヒリーには大打撃の連続です。
ここで、プルーデンス叔母さまが励まします。
女子の友情ですね。



第四話:死者の重み
今まで、オーストラリアが舞台、と言いつつあんまりオーストラリア色が強くなかったミス・フィッシャーシリーズですが、今回は、アボリジニの青年が被疑者になったり、民族の武器が凶器になったりしてます。

ついでに、コリンズ巡査が不良少年を更生させるためにボクシングを教えていることや、少年時代にお父さんが酒場の喧嘩に巻き込まれて亡くなったことがわかります。
銃の腕がいまいちだったり、事件解決の場面でちょっとお間抜けな立ち位置だったりして、気のいいキャラのコリンズ巡査ですが、地味に苦労してました。

さて、ボクシング闘技場でギャング団の一人ブラッドリーが殺されます。
最近、ギャング団の紛争に巻き込まれて警官が殺されたばかり、ギャング団か警察の報復と思われました。

そこで、アボリジニの青年トム・デムリットが登場。
彼はギャング団から足抜けしたと言っていましたが、母親がブラッドリーに強請られていました。
トムの父親はアボリジニでしたが、戦争で早くに亡くなり、母親コーラは再婚。
異父弟のダンがいました。
ダンは政府の人種隔離政策により家族と引き離されて育ち、そのため非行に走りギャング団に入っていました。
トムはダンを足抜けさせようとして抗争に巻き込まれ、騒ぎの弾みでダンが警官を刺し殺してしまったのです。
ブラドリーは、そのことでトムの母親を強請っていました。
トムの母親は、ブラッドリーを脅そうと夫の遺した部族の武器を持ち出しましたが、ブラッドリーに逆襲されます。
そこに興行主ビッグスの妻がやってきて、母親の代わりにブラッドリーを刺殺。
彼女はかつて、息子同様に可愛がっていたジミーを殺されて、ブラッドリーを恨んでいたのでした。

ボクシングの試合に、なぜか飛び入りして戦ってしまうコリンズ巡査。
警官なのに、いいのか?

最近、ミス・フィッシャーを邪険にしないロビンス警部補。
ミス・フィッシャーがギリシャ人ボクサーと仲良くしてると、さりげに邪魔したり、デートに誘ってジェットコースターに一緒に乗っちゃったりしてます。