とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

ミス・フィッシャーの殺人ミステリー シーズン2 第十三話


出典:Netfilix.com

第十三話:聖なる夜の殺人

なんと、今回の舞台は雪山。
しかも、クリスマスの準備の最中。
え???
ちょっと待って?
いわゆるクリスマスシーズンって、オーストラリアは夏じゃないの?
サンタがサーフィンしているお土地柄、でしたよね?


とりあえず、雪の積もった山荘でクリスマスツリーの準備をしてる男性。
BGMには、おなじみの”クリスマスまでの12日”がかかっています。
そして、明らかに感電事故で死亡する男性。

そして、舞台はミス・フィッシャーのお家。
プルーデンス叔母様もいるし、マクミラン医師はスキーに行く準備をしています。
ここで、状況説明。
プルーデンス叔母様が、今は亡き夫エドワードが持っていた金山を売却するついでに、現地で”七月のクリスマス”をすることになっているらしい。

エドワードの共同経営者ニコラスが、今は金山と山荘を管理していました。
他には、鉱山長のチェスター。
執事のレン・ファウラー。
レンの妻で家政婦のバーティ。
ニコラスの妻ベラと娘のイザベラ。
ベラは、鉱山技師ミッチー・ダーシーの妻でしたが、ダーシーが落盤事故で亡くなった後、ニコラスと再婚していました。
イザベラは、ダーシーとの子供です。
そして、ニコラスの秘書クエンティン・リンチ。

ミス・フィッシャー一行が山荘に着いてみると、執事のレン・ファウラーが突然死したと知らされます。
心臓発作と思われました。
山奥の出来事にて、警察が来るまで死体は貯蔵庫に安置されています。

ミス・フィッシャーが、この事態を放っておくわけがありません。
マクミラン医師をせっついて、死体を検案します。
『休みの時くらい、事件を放っておけば』とマクミラン医師に言われ、『事件が私を放っておかないのよ』とワーカホリック丸出しのミス・フィッシャー。
どうやら、レンは感電死、しかも事故ではない、らしい。


折しも、ジェーンがヨーロッパ留学から帰って来ます。
当時の上流階級子女の嗜みとして、フランスに留学していたジェーン。
ミス・フィッシャーたちと入れ違いとなってしまいましたが、ミスター・バトラーやセスたちと楽しく過ごしています。
可愛がられているんですね。

一方のドットは、クエンティン・リッチにワーズワースを引用してもらっても、なんのことやらさっぱり状態で、寂しくて早々に恋人のコリンズ巡査に電話してます。
そこで、殺人事件があったと知るロビンソン警部補とコリンズ巡査。


ワーズワースは、ニコラスの妻ベラのお気に入りでした。

天候が悪くなり、閉じ込められる人々。
クリスティっぽい展開です。
レンの妻バーディーが、雰囲気を盛り上げようと、クリスマスの飾り付けをします。
そこで、落盤事故の最年少犠牲者ラリーの名前が出てきます。
1919年の落盤事故で、ラリーを含め多くの人々が亡くなり、金山は閉鎖。
その際、鉱山技師長だったミッチ・ダーシーは亡くなり、未亡人ベラはニコラスと再婚。
しかし、ダーシーの娘イザベラはニコラスを嫌っていました。
プルーデンス叔母は、そのこともあって金山を手放したがっていたのです。

金山に関わる落盤事故を調べたいミス・フィッシャー。
セスとバートに依頼をしている最中、悲鳴が。
電話もそこそこに駆けつけると、ベラが図書館で死んでいました。
重たい彫像が、落ちてきて頭に当たったのです。
彫像は細工されていました。
明らかに殺人です。

そこに、タイミングよくやってくるロビンソン警部補とコリンズ巡査。
二人して休暇を取って、やってきた模様。
いいのか?
そもそも、そんな急に休暇とか取れるんか?
暦の上では七月だから、夏休み?
今回、ロビンソン警部補も、コリンズ巡査も私服。
セーターをきてカジュアルな格好です。

ベラが亡くなって、喧嘩しているニコラスとクエンティン。
クエンティンはベラと不倫していました。
ワーズワースの詩集を、お互いの連絡に使っていた模様。

どんどん天候不良が進み、停電。

翌朝、ニコラスの死体が鶏小屋で見つかります。
顔を銃で撃たれて見分けがつかない。
靴から、ニコラスと推測されます。
警察に連絡しようにも、電話線が切られている。
さらにミス・フィッシャーのスキーが盗まれて、クエンティンと猟銃が消えてます。

最悪の事態。

気分を盛り上げようと、家政婦のバーディが”クリスマスの12日”のレコードをかけますが、プルーデンス叔母はその歌に嫌な思い出がありました。
落盤事故の直後、地下室で誰かがその歌を歌っているのを聞いたのです。
今となっては、幻聴だと思っているプルーデンス叔母様。
しかし、心の傷となっていました。

なんだか怪しい振る舞いのイザベル。
母親やニコラスの死にショックを受けている?
彼女は、自室に不相応に高額なお金を隠していました。

そのプルーデンス叔母様が、台所でスープの味見をしているところ、鳥の鳴き声に誘われて外へ。
そこで、水盤に頭を押し付けられ危うく溺死するところを、マクミラン医師に助けられます。

現場にクエンティンの持っていた花が落ちていました。
クエンティンの叔父アーニー・ペプンスタールは、組合長で、落盤事故で亡くなっています。
クエンティンの遺恨による犯罪か、と思われました。

そういえば、泊り客の部屋にはクリスマスの12日にちなんだカードが。
犠牲者は、カードに暗示されている方法で不慮の死を遂げていたと判明。

ますます、クリスティ風。

山荘に閉じ込められた状態の人々。
窓を閉め、ドアをロックします。
が、マクミラン医師が行方不明。
ミス・フィッシャーの銃も消えています。

マクミラン医師は、捜査の手伝いをしようと外に出て襲われ、危うく死ぬところでした。
彼女を探すために外に出た、ミス・フィッシャーのお洋服ときたら、サンタさんみたいな真っ赤な可愛いコート。
めっちゃ目立ってます。
持ってるもふもふポーチの中身は、ウイスキーの入ったフリスク
良いんだけど。

マクミラン医師を発見した現場近くに、閉鎖されたはずの鉱山への入り口を発見。
新しく誰かが、開けた跡がありました。

ここで落盤事故の真相が明らかに。
当時、その坑道は『安全』だと報告されましたが、実は危険な状態でした。
案の定、落盤事故が発生。
落盤事故直後、犠牲者たちは無事に生きていました。
ラリーは、全員の無事を告げに幹部達の元に来たのに、その後、謎の死を遂げました。
生存者たちは”クリスマスまでの12日”を歌って、救出を待ちましたが、2度目の事故が起こりそこで全員死亡。
2度目の事故は、何者かが故意に起こした爆発のせいと思われました。
プルーデンス叔母様の聞いた歌は、死者達の歌ではなく、生存者たちの歌だったのです。

イザベルが持っていたお金についてバーディを問い詰める、ミス・フィッシャー。
バーディが告白します。
今回の事件の半年前、坑道を再採掘して生存者たちの遺体を見つけたバーディとレンは、同時に、彼らが残した手紙も手に入れ、落盤事故直後、彼らは生きていたことを知ります。
しかしレンは職を失うことを恐れ、ニコラスを告発できませんでした。
代わりにバーディとイザベルは、ニコラスを脅迫し、大金を手にしていたのです。

ここまでわかったところで、バーディーが毒殺されます。
なんと犯人は、家の中に自由に入れるのでした。

坑道が山荘の下を通過していることに気づいた、ミス・フィッシャーとロビンソン警部補。
さらに、ニコラスと思われた死体が、実はクエンティンであることに気づきます。
靴を無理やり履かせて偽装していたのです。

どうやら真犯人は、ニコラス。

貯蔵庫から隠されていた坑道をたどる、ミス・フィッシャーとロビンソン警部補。
ニコラスに殴られて倒れるロビンソン警部補。
銃で踊らされるミス・フィッシャー。
危ういところで、意識を取り戻したロビンソン警部補と共に反撃し、ニコラスを捕まえる二人。

ニコラスの告白。
落盤事故後、一番小さいラリーをゴンドラに乗せ脱出。
全員の無事を知らせたものの、独り占めを狙ったニコラスに殺されてしまいます。
事故後の呼吸不全による死亡、とされてしまいました。

しかし、プルーデンス叔母の聞いたクリスマスソングのせいで、焦ったニコラスはさらに爆発事故を起こし、そのため金山は閉山。

そしてその後、プルーデンスの夫エドワードが、亡くなります。
エドワードは、死ぬまで真相を知らなかったという設定。

その後、ほとぼりが冷めて再採掘のチャンスをねらていたニコラスは、プルーデンス叔母が金山を手放す気になったのに乗じて、所有権を独り占めし、金山の採掘を再開するつもりでした。
そのためには、真相を知るイザベルやバーディたちを消さなくては。

クリスマスの歌になぞらえたのは、単なるニコラスの”おふざけ”だったようです。
こいつサイコパスか?

ともあれ、無事解決してミス・フィッシャー家で恒例のクリスマスパーティをする一行。
ところで、オーストラリアではクリスマスをどんな風に祝うのでしょう?

ネットの情報によると、やっぱり暦通りに12月25日にやるみたいです。
だから、真夏。
サンタの格好でサーフィンをして、BBQを楽しむそう。
クリスマス・ツリーも、涼しさを意識した青や白をメインカラーで飾るそうな。

ということで、いよいよシーズン3。
ラストシーズンに突入です。