とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

ミス・フィッシャーの殺人ミステリー シーズン3 第三話&第四話


出典:Netfilix.com


第三話:死と秘伝のイタリアンレシピ
オーストラリアは、アメリカと同じく移民の国。
色々な国からの移民が社会を構成しています。
シーズン2でも、ドイツ移民のワイナリーが舞台になってましたっけ。
今回は、ゴッド・ファーザー風にイタリア移民の世界を、舞台にお話が進みます。

まずはお約束の事件発生。
イタリアンレストランのキッチンで、イタリアンママが何者かに殺されてます。
ルイザ・カルボーネ。


そして場面が変わり、教会で司祭の話を聴くドットとコリンズ巡査。
どうやらコリンズ巡査の方が、ドットに合わせて改宗することにした模様。
日本人の私にはピンときませんが、欧米では大きな問題のようです。
そこに、信徒の一人から、レストランで殺人事件だと司祭に連絡が。
ミス・フィッシャーとロビンソン警部補にも、連絡しなきゃ。

死体を見てもビクともせずに、状況把握に努めているドット。
成長したな。

被害者の義理の息子グイドがやってきて、不用意に漏らした一言から、どうやら秘密結社が関わっているらしい。

駆けつけたロビンソン警部補は、オーナー達と顔見知りらしい上に、オーナーのグイドともタメ口聞いてて、事情通っぽい。
いつもとは、状況が少々違う感じです。
普段は、事件現場が上流階級だったり、ミス・フィッシャーの関係者だったりで、ロビンソン警部補が部外者でしたっけ。

とは言え、独自に被害者の孫娘マリアンヌに事情を聞くミス・フィッシャー。
女性同士、話を聞きやすい利点がありますものね。
マリアンナも『犯人もわかってるし、結論は出ている』と言います。
イタリア社会特有の揉め事のようです。

銃を携え敵対するレストラン・ストラノスへ向かう、グイド。
ストラノスには、一足先にロビンソン警部補がきていました。
オーナーのアントニオや、娘コンチェッタとは親しい仲のようです。
ロビンソン警部補が来た途端、テーブルも用意してくれるし。

彼らは、ライバル店のルイザが殺されたと聞いても、冷たい反応。
コンチェッタは、両家の諍いで昨年夫フィブリッティを殺され、しかしながら、ロビンソン警部補は犯人をあげることができなかったのでした。

そこにグイドが入ってきて、コンチェッタの弟ヴィンチェンゾに、『お前がやったんだろ』と言って銃を撃ちます。
そもそもは、フィブリティがカルボーネ家のレストランを放火し、その報復に殺されたらしい。

ともかくも、ヴィンチェンゾとグイドを警察に連行するロビンソン警部補。
警察署で、顔を合わせた二人はイタリア語で言い争っています。
ミス・フィッシャーが、イタリア語で仲裁に入ります。
語学に堪能ですな。
二人は、昔にあった埠頭での事件について言い争っており、そもそもの二つの家族の対立は、その事件がきっかけでした。

ミス・フィッシャーは、コンチェッタに話を聞きに行きます。
フィブリッティは、秘密結社カモラの一員でした。
コンチェッタは、祖父と父のアントニオに決められた結婚のため、イタリアから移民してきていました。
そのため夫のこともよく知らず、愛してもいなかったようです。
コンチェッタの祖父は、フィブリッティを組織に入れるため娘と結婚させたのでした。
レストラン・ストラノスでは、コンチェッタの祖父や父が料理をしていました。
家に代々伝わるレシピがあったのです。
ストラノス家では、そのレシピをカルボーネ家のルイザが盗んだ、と主張していました。
諍いの元凶はそこにあるらしい。

カルボーネ家に行くと、何者かが侵入していました。
侵入者と乱闘になるミス・フィッシャー。
怪我したところを、グイドが駆けつけ、またもやいい感じに。
ルイザは独裁的にレストランを切り回しており、料理もしていました。
レシピは全て彼女の頭の中にあったので、家族の誰も知りませんでした。

乱闘事件のあった翌朝、ロビンソン警部補とストラノス家に行く、ミス・フィッシャー。
昨夜の乱闘で腕を怪我しているはずの犯人を、見つけるためでした。
昨夜のうちにコンチェッタに会っていたことが、ロビンソン警部補に、バレたミス・フィッシャー。
コンチェッタとロビンソン警部補の関係を、疑っているみたい。
珍しいこともあるものです。

埠頭に向かうミス・フィッシャー。
一年前の事件について、聞き込みをします。
輸入トマトをめぐる揉め事のようでした。
そこで、銃声が。
答えていた青年が、撃たれます。
顔に傷のある男が現れます。
ロベルト・サルヴァトーレ。
カモラの一員で、レストラン放火の黒幕でした。

グイドに事情を聞くと、かつてイタリアンレストランはカモラからトマト缶を輸入していました。
高額なマージンを取られていましたが、従うしかなかったのです。
それに、反逆したのがルイザ。
サボタージュ活動を扇動したのです。
イタリアンママは強いね。

ところでルイザの死因は、実は毒キノコによる毒殺でした。
マリアンナに会いに行く、ミス・フィッシャー。
女の勘で、マリアンナとヴィンチェンゾが愛し合っていることに気づいたのです。
もちろん、二人の恋は秘密でした。
まるで、ロミオとジュリエット

ミス・フィッシャー達が捜査に駆け回っている間、ドットとコリンズ巡査は、宗教観について問題を抱えていました。
最初はコリンズ巡査が、カソリックに改宗するつもりで下が、教義の中に”妻は夫に従うべき”という文があることに気がつきます。
プロテスタントには、それがないらしい。
近頃、手に負えなくなっているドットに戸惑うコリン巡査は、カソリック、悪くないかもと思い始めます。
一方でドットが『もしかしてプロテスタントの方がいいんじゃないかしら』と迷い始めます。

ルイザの葬儀の日。
ストラノス家の一同も葬儀に、参加しています。
お葬式には、対立を超えて参列するらしい。
同郷のよしみですね。
棺にアントニオが何かを入れたのに気づき、ドットの陽動作戦で、それを回収するミス・フィッシャー。
息ぴったりのコンビネーション。
教会の外では、マリアンヌがヴィンチェンゾをひっぱたいています。
痴話喧嘩?

さて、棺から回収したロケットには、若き日のルイザとアントニオが写っていました。
二人は、かつては恋人同士だった?
捜査の過程で、いい感じになってるグイドとミス・フィッシャー。


レスラン・ストラノスでは、コンチェッタが、ロビンソン警部補に告っています。
絶対、ほだされそうになってるロビンソン警部補。

翌日、ルイザの帳簿を確認する、ミス・フィッシャーとロビンソン警部補。
ルイザの帳簿には、使途不明な金額が定期的に記載されていました。
事件捜査の合間に、さりげなくお互いにお互いの昨晩の相手について、探りを入れています。
今回は、ミス・フィッシャーがやや劣勢?


あっさり、ルイザとの過去の恋を白状する、パパ・アントニオ。
しかし、愛よりも家を選んだと言うアントニオ。
ルイザは当てつけに、ストラノス家の秘伝のレシピを盗んだのでした。

そして今度は、アントニオはロベルト・サルヴァトーレの忠誠心を手に入れるため、未亡人となったコンチェッタとの婚礼を計画していました。
コンチェッタが、ロビンソン警部補に駆け落ちを持ちかけたのは、そう言うわけ。

ヴィンチェンゾとマリアンヌの密会は、映画館でした。
二人の入った時間が微妙に違うことに気がついた、ロビンソン警部補とミス・フィッシャー。
ヴィンチェンゾが、時間差を利用してルイザを殺害したと推理します。
ヴィンチェンゾとマリアンヌは、駆け落ちしようとしていました。
捕まって、ルイザ殺害を白状するヴィンチェンゾ。
しかし、ルイザに盛られた毒物は効果が出るまでに三時間かかります。
ヴィンチェンゾが無理やり飲ませたのでは、時間がありません。

犯人はマリアンヌでした。
ヴィンチェンゾとの恋を咎められ、祖母から『殺し屋を雇う』と脅されたので、切羽詰まって毒殺したのです。
マリアンナは、その殺し屋を知っていました。
フィブリッティも、その殺し屋に殺されたのです。
殺し屋の名は、ロベルト・サルヴァトーレ。

ストラノス家の祖父は、フィブリッティを手に入れたくてコンチェッタと結婚させたのですが、パパ・アントニオはロベルトの忠誠心が欲しくて、家族間の抗争に見せかけて、フィブリッティを殺害していたのでした。
いい道具扱いの可哀想なコンチェッタ。
今回の事件で、ストラノス家のレストランは閉鎖。
自由になれたコンチェッタは、今度こそ自分が選んだ夫と結婚する、と宣言してロビンソン警部補の前を去ります。
しかし、結婚することしか目的がないのか?


ドットとコリンズ巡査の結婚話ですが、ドットの脅し(?)が功を奏して、司祭がコリンズ巡査を諭します。
『今は時代が違う、教義も時代に合わせて変わっていかねば』とかなんとか言ってます。
かなり融通の効く司祭様のようですね。



第四話:血と金

ご機嫌に朝帰りのミス・フィッシャー。
ホームレスの少年パディから、兄ネッドを探して欲しいと頼まれます。
新聞でミス・フィッシャーのことを知り、やって来たのでした。

パディとネッドは戦争孤児で、他にも同じような少年たちと路上で暮らしていました。

さて場面は変わって、ハーコート医師とマクミラン医師が、理事会の面々の前で寄付金の依頼をしている最中、少年の死体が発見されます。
マクミラン医師からの依頼で、パディを連れて身元確認に向かうミス・フィッシャー。
居合わせたロビンソン警部補に、朝帰り?と嫌味を言われて、受け流してます。

ところで、死体はネッドではありませんでした。
が、ネッドが入っているギャング団のリーダーでニックネーム”アナグマ”でした。

警察官であるロビンソン警部補には、警戒して話さないパディ。
ミス・フィッシャーは、代わって話を聞き出します。


少年たちは、盗みや掻っ払い、強盗などで生計を立てていますが、そのほかに病院の雑用係のアーチーの使い走りをして、こずかいを稼いでいました。
アーチーは戦争で顔面を損傷し、マクミラン医師の同僚ハーコート医師によって形成術を施され、病院の雑用係として雇われていたのです。

アーチーの様子から、少年の死に関係があると疑うロビンソン警部補とミス・フィッシャー。
さらに病院のモルヒネが、水に置き換えられていることが発覚。
怪しいのはアーチー。

警察署では、コリンズ巡査が留置所で寝ています。
残業で遅くなったので、と言い訳するコリンズ巡査。
その上、中央署への異動を申し出る、コリンズ巡査。
なにか事情がありそうです。

パディとともに貧民街へ赴く、ミス・フィッシャーとドット。
病院の検診車が来ていました。
診察に当たるメアリー看護師。
アナグマ”をはじめ、ネッドやパディとも顔見知りです。
少年たちの健康検診をしつつ、炊き出しもしていました。

メアリーから、ジミーという少年も行方不明になっていることを聞かされたミス・フィッシャー。
ギャング団の別のリーダー・コル・リチャーズを見つけ出します。
コルは警察の常連のようでした。
コルも”アナグマ”殺害の容疑者ですが、口を割ろうとしません。

さらに調べるため、パディをアーチーの使い走りに送り込むミス・フィッシャー。
ネッドの消息の手がかりになるかもしれない、と思ったパディは協力します。

アーチーは病院の薬を横流しして、”アナグマ”に気づかれたらしい。
ミス・フィッシャー達に、問い詰められて突然キレるアーチー。
戦争で顔面だけでなく心理的にも、トラウマを抱えていそうです。

アーチーが、寄付の前に告訴されると病院の寄付金集めに支障がある、と心配するハーコート医師とマクミラン医師。
寄付金が集まったあとなら、いいわけ?
とミス・フィッシャー。

コリンズ巡査は、希望するポジションに異動したくて、夜勤を買って出ています。
そこに、パディが。
アナグマ”が盗んだネックレスを、横取りしたネッドが隠し、それを取りに行ったのでした。
同時に、行方不明だったのジミーを死体で発見。

そのネックレスは、メアリー看護師がつけていたイヤリングと、お揃いでした。
怪しいと思ったミス・フィッシャー。
検診車に忍び込むと、他にもアクセサリーが見つかります。
メアリーは、ギャング団の少年たちからチャリティで購入していた、と言います。
孤児になった彼らが、親の遺品を売ることがあったから、という口実です。
それらをアーチーに質入れさせて、差額を検診車の活動資金にしていたのです。

コリンズ巡査は相変わらず、家に帰らず今度は車中泊しています。
実はカソリックに改宗したら、母親に追い出されてしまったのです。
ドットとの結婚も控えて収入を増やしたくて、異動願いを出していました。

ジミーの死因は貧血と、ナイフ傷による感染症でした。
さらに、続いてアーチーが死体で発見されます。
モルヒネの大量摂取?
顔面の傷は感染を起こしていました。
激しい痛みを伴っていた、と思われます。
その痛みを紛らわせるため、モルヒネを大量に必要としていたようです。
やたら怒りっぽくて切れやすかったのは、痛みのせいもあったかもしれません。

二人の秘密の連絡場所でネッドを見つけた、パディとミス・フィッシャー。
しかし、凶器のナイフからネッドの指紋が検出。
実は盗みの後で、”アナグマ”たちともめて、ナイフで刺してしまったのです。

その上、メアリー看護師が存在しないことが判明。
彼女は本当はベルマ・ファーガソンという名で、夫を殺害した容疑で指名手配されていました。
髪を染め整形手術を受けて、名前を変えていたのです。
メアリーは”アナグマ”を使って、ネッドたちギャング団の少年たちに強盗させ、盗品を売りさばいていました。

彼女の整形手術をしたのは、ハーコート医師でした。
手術の報酬として、検診車の運営を任せていたのです。

ネッドの陳述から、もう一度、”アナグマ”の死体を検視するミス・フィッシャー。
アナグマ”の死は、実際は刺し傷によるものではなく、枕による窒息死でした。

そしてハーコート医師の犯罪が、明らかになります。
彼は、アーチーの傷を直すため、何度も皮膚移植を行っていました。
移植皮膚を手に入れるために、少年たちにお金を払って皮膚を採取していたのです。
しかし、少年たちは路上生活で感染症の治療が受けられる環境になく、ジミーは術後の感染症で、”アナグマ”はネッドに刺された傷が原因ではなく、口を塞ごうとしたハーコート医師に枕を押し付けられて、亡くなったのでした。

コリンズ巡査は、結局、希望した異動が叶わず落ち込んでいます。
事情を知るロビンソン警部補は、コリンズ巡査を休暇に出します。
釣りでもして、頭を冷やしてこい。

釈放されたパディとネッドは、ミスター・バトラーの助手に雇ってもらえそう。

というわけで、今回もめでたしめでたし。

最後に、少年たちが盗んだ盗品の中から、ミス・フィッシャーのパパが質入れしてしまったミス・フィッシャーのおばあさんのブローチが見つかります。
って、そんなのあったの?
何でロビンソン警部補がそれを知ってるの?
そんな会話、してたっけ?

そういえば、シーズン1のサーカス潜入捜査の時、言ってましたね。