とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

今月からパート勤務



突然、今月からパート勤務になりました。

今回の勤務形態変更には、いろいろ大人の事情があり、それにはDr.面倒くさ男が大きく関わっているのではありますが、まあ、私の目下の目標は、この先どこまで長くなるのか先の見えない老後に備えて、細くしぶとく働き続ける事。
なのでこの際、しのごの言わずに、変わることに相成りました。

今度の一件でわかった事は、私は彼を“面倒臭い男だ”と思っていたけれど、向こうも向こうで、私のことを”仕事をしない人間だ”と弾劾していた、という事でした。
立場が変われば、視点も変わるし、意見も違う。
みんな違って、みんな、、、なんとやら。

聞くところによると、彼はいつも彼にばかり仕事を回されるので、同じ常勤医なのに、業務の上ですごく損をしている、と主張していたそうです。

土日の当番は一切しないし、『奴がごねるから』という理由で、本来は奴が行くべき地域の臨時の往診に何度も行かされた私からすると、そして採血チェックをいつもやる羽目になっていた私からすると『どこが?』という気持ちでいっぱい、なのですが。
彼の視点からすると、そういうことになるらしい。

そして、彼は担当患者がいつも自分だけ多い、と思っていたようです。
たしかに、朝、担当予定表を眺めて
『なんで、昼飯も食わんで回るのにこんなに数が多いんだ?』
とクレームをつけているのを、見た記憶がある。
その日に回る予定の患者さんは、患者さんが住んでいる地区で大体振り分けるので、数名のずれはあります。
でも当然のことながら、いつも彼だけが多い訳じゃなくて、私の方が多いこともある。
そもそも、他人の担当患者の数なんて数えたことないし。

それにお昼ご飯を食べないのは、彼の都合であって、お昼を食べないからと言って患者さんを減らすとか、そういう事はありません。
むしろお昼ご飯に費やす時間がない分、たくさん回れるはずだから、と、リーダーが担当患者さんを増やす事はある。

ただ私は、時々特殊な検査を依頼されることがあって、そういう時は少し時間を多めに取るのですが、逆に検査が早く終われたら、その分、全体として早く終わることになる。

それも、彼からしたら『ずるい』ことになっていたのかもしれません。

彼だって資格的にできない検査ではありません。
ただやらないだけ。
それなりに、手間も時間もかかる検査ですのでね。

それにしても、私より早く終わって早く帰りたいがために、お昼を抜いていたなんて。

そう言えば、以前は食べてましたっけ。
いつからか食べなくなってた。
スタッフの中には、臨時の往診を受けたくないからでは(早く終わって消えてしまえば、依頼されようがないから)という説もあった。

なんだかんだで、彼の不公平感を是正するために、そして私や副院長の負担を減らすために、院長から提案があって私が非常勤になることになりました。
去年から始まって色々溜まっていた、職場内の不平を治めるのに、こう言うことになったのでした。

それにしても、私も自分の器の小ささには自覚がありますが、あまりのセコさに笑ってしまう。
しかし、相手の器を嗤えば、また己の器の小ささをまた思い知らされるもの。
器の小さい人間に関わると、こっちもどんどん小さい人間になってしまいます。
やっぱり、あまり近づかない方がいいな。

そう言えば臨時往診も断れなくなったので、いつまたお昼を食べるようになるのか、目下のところ皆、興味しんしん。

パートになったおかげで、とりあえず採血チェックの仕事からは外れることになりました。
あと、往診前に来る外来患者さんの診察も。
これまでは、私か副院長が分担してました。
全部重なると、結構な負担だった。
これからは、面倒くさ男先生もすることになります。
私にも、多少は良い事がないとね。

ただ時給になったので、仕事が早く終わったからと言って、早く帰るとその分、お給料が減ってしまう。
仕事が早く終わってクリニックに戻った日は、時間調整で残っている。
今のところ、自由に過ごしていていいので、“待機”という形で残っております。

同じくクリニックに残らねばならない面倒くさ男先生(以前は終わったらさっさと帰っていたのですが、今回の監査で9時から18時まではクリニックにいないといけない、となったのでした)と、同じ医局で鼻を突き合わせるのは、”さすがにしんどい“。
と思ったら、『隣の小部屋を自由に使って良いよ』と言ってもらえたので、そこでゆったりと、いつか読もう、と思いつつ積読状態だった本を読んだり、勉強したりして過ごそうと思います。

実際には、クリニックに戻ってからも看取りや急患の対応があったりするので、仕事も無いわけでは無い。
(以前は院長が行っていたのですが、行けなくなったので)

パートになったので、今までつかなかったオンコール手当もいただけるようになりました。
むしろ勤務日数が減ってしまったので、オンコールを率先してやらないと(てかやっても)収入は減少です。
当初は『常勤医と同じ収入は確保できる』と言われたのですが、実際は違いました。
知らなかったのですがパート勤務の場合、月に働ける日数が決まっており、それを超えて働くとパート扱いができない、のだそうな。
と、言うより、たくさん働きたい人は常勤にしなさい、と言う事なんですね。
そこのところは院長も事務長も知らなかったようなので、仕方ないかな。

なので常勤の時より、2〜3割近く収入が減ってしまう事が判明。
さらに、そこから健康保険とか年金とかを、自分で負担しなくてはなりません。
手取りも減るから、少々というかかなり痛い。
相変わらず子虫たちは、スネをかじる気満々でおりますし。

まあ、以前より休みがとりやすくなったのだ、と思うことにしました。
初めは『そんなものは無い』と言われた、有給もちゃんともらえることになりましたし。

色々ありましたが、これで良かった、と思うことにしよう。

来年も、無事にお仕事がありますように。
そして元気に働けますように。