とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

COVIDー19 in 鹿児島


これが噂のアベのマスク!?
厚労省から、施設・クリニックに配布されたそうです。
”いいだけど、耳掛けのところが短すぎて耳が痛くて使えない。全員、半日でギブアップした”とかで、誰も使っていないそうな。
これって、税金の無駄遣い、って言っていいレベル、ですよね?


ついに来てしまいました。
厚労省からの御通達。
”緊急事態宣言の出ている都道府県に行った者は、帰宅後二週間は自宅待機。県外に出る予定のある職員は、事前に申請し職場の勤務シフトを調整する様に”
だそうです。
県内の医療機関宛に来たそうです。


もちろん要請なので、罰則もなければ強制力はありません。
でもこの『従わない場合は、わかってるよね???』的な圧迫感。
感じないわけがないのが、日本人。
海外のメディアはこぞって、”日本の緊急事態宣言は、強制力が全くないから出しても意味がない”と言ってるそうですが、彼らは我が国の同調圧力の強さを知らない、と思う。

私も、4月は関東に住む老母に会いに行く予定でいたのでしたが、致し方なくキャンセルいたしました。
幸い、母はいまのところ元気。
むしろ『こっちに来てうっかり虫子が、鹿児島にウイルスを持ち帰ったら良くないから』と、積極的にキャンセル推進派。
健康なのが、何より、です。

折しも我が家には、子虫たちも帰ってきておりまして。
一人は、不登校こじれ小僧で休学中。
一人は3月末に帰ってきて、ほんのちょっといるつもりが学校の休校が延長に次ぐ延長で戻るに戻れず、『家にいる方が快適だから〜』と居残っているの。
二人とも久しぶりの実家暮らしで、羽は伸ばし放題、食べ物は食べ放題。
『外を出歩くと白い目で見られるから』とかで家に引きこもって、ひたすらNetflixAmazonプライムNHKオンデマンドの無限サイクルに、どっぷり浸かっております。
もとより、二人とも母に似て引きこもり傾向がなくもないので、特に不自由も不満もない、らしい。

奴らの長期滞在で、気がついたこと。
その1:食糧の減り方が、半端ない。
週末に買い出しに行き、普段より多めに買い込んでいたはずなのですが、水曜日の今日の時点で冷蔵庫はほぼ空、となっております。
うちのおじさんはコンビニスイーツが大好きで、菓子パンや袋菓子を買い込んでは、専用の棚に保管しているのですが、毎朝『俺の〇〇がない〜』と悲痛な叫びをあげております。

その2:食器がすぐ汚れる&洗濯物が増える。
私は私で、最近は流しの洗い物をやたらとしている気がする。
使用の回転が早すぎて、気がつけば皿やらカップやらを洗っております。
洗濯機は、毎日、時には1日に二回は回してる。
片付かない洗濯物があちこちに小山を形成し、勝手に繁殖しているのではないか?と言う疑惑すら生じている。

その3:家が乱雑になってきた。
なんとなく、家の中がゴタついている。
あっちこっちに色々なものが出しっぱなしになってるし、思わぬところに思わぬものが置かれてるし。
ゴミの量も、増えてる増えてる。
人口が倍になったんだから、当たり前といえば当たり前、なんだけど。
存在そのものが、散らかっている、としか言いようのない我が家の子供達。
食費も嵩むし、光熱費もどうなることやら。

幸せなのは、家の餅猫くらい。
家中の構成員が、争って膝に乗せるは、もふもふしてくれるは。
奴が大好きな背中のブラッシングも、私は面倒くさがってあまりやらないのですが、子供たちが暇を持て余してせっせとブラシしてくれる。
ご飯も、すぐに補充してもらえるし。
夜は、好きなお布団に入って寝られるし。
もう、この世の春、状態ですな。

そんなこんなで、いつになく長い春休み状態となっている我が家ですが、ふと外に目を転じてみれば、私の周囲の鹿児島人はほぼ普段通りの生活です。
小学校、中学校、高校は再開してますしね。
休校なのは、大学くらい。
仕事がなくて自宅待機、と言う話もあまり聞かないな。

訪問でお伺いする患者さんの家は、元々が介護で自宅隔離の状態に近い。
トイレットペーパー払底騒ぎで、おむつが足りなくなるかも、と言う心配が聞かれましたが、実際はそう言うこともなく。
『どうせ旅行も行けないし、外出もほとんどしないから、普段とあまり変わりませんね』と言う方が多いです。
確かに介護しているのはお年寄りや高リスクの方達なので、コロナの感染は心配ではある。
でも、インフルエンザやノロウイルスなどなど、心配な感染症はいくらでもあるし。
普段通っているデイケアに発症者が出たら、閉鎖になってしまうから、それは困るな、と言う話はある。

農業県だから今のところ急に食糧が手に入らない、と言う状況もないし、交通機関も止まってない。
マスクも『昔は家で作ってたものよ〜』とのことで、普通に手作りされているご家庭が多い。
実際、動画サイトでも手作りマスクの作り方はいくらでも載ってますものね。
いざとなったら、作ればいいや、と落ち着いたものです。

そういえば、作家米原万里のエッセイに”ロシアの女の子は、家庭科の授業で、まずパンツの作り方を習うので、どんな時にも材料さえあれば、パンツに困ることはないのだ”と言う一節があったのですが、今後は家庭科の授業で子供たちにマスクの作り方を取得させておくと、良いかもしれません。

繁華街は少し人が減っている気もするけど、地方故、元々減っていたのかもしれない。
確かに、歓送迎会や出張の減ったおじさんの帰宅が早くなっている印象は、ある。
することのない家人が、日がな一日テレビをつけているので、電気代の請求が心配な今日この頃。
水道代や、ガス代も上がってそうだし。
エアコンの使用が増える、夏までには収束してほしい、と地味に思っているのでした。