とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

おだまLeeショック


先月末以来、鹿児島ではコロナウイルス感染のクラスターが発生中。
陽性患者が日々増えております。
この時期、鹿児島が大雨や水害以外のネタで、全国版のニュースに載るのは珍しいんじゃないかしら。

クラスターの発生源となっているパブ”おだまLee男爵”と言うのは、鹿児島に昔からあるショーパブで、トランスジェンダーとかLGBTQとか、そんな言葉が出てくるずっと以前、ゲイバーと呼ばれていた頃からの老舗。
ワタシも研修医時代、何度か連れて行ってもらったことのあるお店です。
ママさんが、地元の新聞に人生相談コーナーを持ってたこともあるし、結構有名。
性的マイノリティの方がやっているお店、と言うだけでなくショーのクオリティの高さでも、評判が高いお店なんですよ。

今回、クラスターになっちゃったのは、県知事選のために地方からやってきた団体職員のおじさんたちが、二次会でこのお店に大挙して行ったから、らしい。
それで、鹿児島市内だけじゃなくて県内全域の農協の職員さんとか、地方病院の職員さんとか、さらにはその家族さんとか、どんどん陽性になる人が増えている状況です。

このままいくと、北九州や福岡、沖縄を抜いちゃうんじゃないか?
と言う勢い。
おまけに幸か不幸か、ほとんどの人が無症状。
検査して初めて『ええええ、陽性だったのぉお!!!』だそうです。

そんな中、ついにバイト先のとある病院でも、外来を担当していた先生の一人が濃厚接触者になってしまった。
問題の患者さんは、全然発熱などの症状がない人で、元々持ってた病気の定期受診で来られたそうな。
ウイルスの検査を受けていることは、本人も思い当たらなかったんでしょうかね?受診した時点では何も言われなかったそうです。
で、翌日、
『保健所からウイルス感染陽性って連絡が来まして。受診した医療機関に急ぎ連絡するように、と言われて』
と電話が。

くだんの先生はマスクはしてたけど、ゴーグルとかフェイスシールドはしてなかった。
だって、病院が用意してくれないんだもん。
と言うわけで、病院挙げての大騒ぎ、だったらしい。
その先生は、一週間の診療停止、だそうです。

以前なら、問答無用で二週間の休業、なのでしょうけど、最近はそれまでに病院が取っていた対策状況で、無罪放免になるか、該当スタッフだけ診療自粛か、病院自体が休業か、それぞれにお沙汰が違うそうです。

今回は、病院自体は休業は免れることができました。

でも、『熱があります』じゃなくても、『いつものお薬ください。体調も良いし、普段と変わりないです!』なんて方でも、コロナウイルス感染者だったりする可能性がある、とやっと病院の上層部が認識してくれたらしい。
(前から、あちこちのメディアでも言われてたけどなぁ)

と言うわけで、やっとワタシのような下っ端の非正規職員にもゴーグルとフェイスシールドが配布となりました(ノ´∀`*)エヘヘ。

と言っても使い捨て、じゃないんだけどね。
使用後はアルコールで消毒して大事に使い回し、でございます。
ないよりはマシ、だしな。

おだまLeeショックのおかげで、現場がやっとまともな対応をしてもらえるようになって、実は男爵さまさま、なのでした。