とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

お仕事のことなど

センスの問題

多分どの世界でも一緒だと思うのだけど、職場や業務内容によって”優先されるもの”がある、と思う。例えば、手術場ではまさに『兵は拙速を尊ぶ*』。 多少、雑でも早くて確実なのが優先されます。 いきなり怒鳴られたり、理不尽な怒られ方をすることもあるのも…

看板に偽りあり

先日、往診に行った施設でのこと。 もう百歳近いその方は、最近は傾眠傾向となり、ご飯ももうあまり食べません。 栄養補助としてエンシュアリキッドを出しているけど、一日一本飲むか飲まないか、だそう。 褥瘡も、出来てなかなか治りません。とはいえ、往診…

お仕事中の服装

お仕事中の時の服装について。 だいたい往診のお医者さんの格好って、どんなイメージをお持ちですか? やっぱり白衣、かな? でもって重そうな黒革の往診鞄持って、付き添いの看護師さんも白衣にナースキャップ(*1)ですかしら?まあ、そういう格好で往診…

この時期辛いこと

梅雨に入り、蒸し暑い日が続いております。 いつも聞いているAFNでも、『もう85度もあるよ〜(*1)湿度なんか79%だぜ〜もう信じられないよ〜』とぼやいております。 ほんと蒸し暑いと、なんか気力とか体力とかが削がれて行く気がして、ただでさえ仕事した…

外科医が無口になる時

先日は、朝6時半に家を出ました。 8時半入室の患者さんがいたので。 家から病院まで約1時間15分かかります。 着いてから着替えたり、必要な器具やお薬準備したり、といった時間をいれると、やっぱり2時間前に家を出ないと間に合いません。。 普段は朝7…

ICLS講習会に参加してきました

*この教科書は改定第3版ですが、現在は第4版が出ております。 ガイドラインは5年毎に新しくなります。 日々新しくするために色々な人たちが努力しているのですね。ICLSとは、Immediate Cardiac Life Supportの略です。 って、なんじゃそれ??? 速やか…

在宅あるある”怖〜い”話

訪問で伺うお家は千差万別、多く住宅街の、住み心地の良さそうなこざっぱりとしたお家です。 写真や調度品に、家族の歴史や主の趣味がうかがえて、ほっこりすることが多い。でも時には、いゃあぁあぁあっ、と悲鳴をあげたくなるお家もある。今日はそんなお家…

”在宅”猫率

相方のおじさんが、職場で子猫を拾ったらしい。 飼い主募集(と言いつつ、連れて帰る言い訳に)家族のLINEに写真を載せてる。もちろん、子虫たちはもらう気満々。 早くもコメント殺到。 って、どうせ県外にいるから、帰省した時に好きなように触って遊ぶだけ…

五月、六月に大怪我をしてはいけない理由〜続き

先週は麻酔科学会総会がありました。 専門医更新のために鹿児島県内の麻酔科医が、ほぼ全員、神戸に移動した週でした。 神無月ならぬ、麻酔医無週。 学会は木曜日に開催されます。 週の後半は手術件を制限〜停止にしなくてはならないため、外科の先生も水曜…

五月、六月に大怪我をしてはいけない理由

もちろん怪我や病気は、いつだってしないに越した事はないのですが、特に五月の連休明けから六月の間は気をつけた方がいい理由があります。 それも、日本限定(多分)で。 理由は、麻酔科学会と整形外科学会があるから。 それも、総会があるんです。なんじゃ…

モスキート音

先日、とある御宅にお邪魔した時のこと。 そこは、元気いっぱいなご主人が病弱な奥様を介護しています。 ご主人の心配は、最近、耳が遠くなった奥様がテレビを見ても、内容がよく聞き取れなくて、楽しみがなくなっているのではないか、ということ。 今後、補…

不器用な愛は微笑ましいけど

前回に続いて、ご主人が介護している別のご家庭。 ”昨夜から何も食べないし、朝になっても起きて来ない” という知らせがあり、往診に伺いました。www.ro-katu.com他にも回るところがあって、お伺いしたのはお昼すぎ。 奥さんはお布団に寝ていました。 ご主人…

良い加減にいいかげん

在宅介護の担い手となっているのは、ほとんどがお嫁さんだったり娘さんだったり、姉妹だったりと女性が圧倒的に多いのですが、男性が介護されていることもわりにあります。病気に倒れた奥様を、旦那さんが介護してる。印象としては、戦後生まれのいわゆる団…

奇跡を信じる人

終末期医療をやっていると、よくこういう言葉をご家族から聞きます。 『私、奇跡は起きると信じてますから。きっと治ると思うので、治療は止めないでください』 もちろん本気でおっしゃっているのでしょうね、こういう時は皆さん、まっすぐな目でおっしゃい…

やっぱり太らない方がいい

バイトしている病院は救急病院でして、整形外科がメイン。 なので、毎日のように骨折の患者さんの手術が、何件も入ります。 そんなところで仕事をしていると、しみじみ太るのって、生きてく上で色々とリスクだなぁ、と思う。例えば、先日手術になった患者さ…

在宅訪問診療に潜むリスク

フルタイムで、在宅訪問を始めてそろそろ一か月。 訪問診療に潜む、最大(?)のリスクに気づき始めた今日この頃。 そのリスクとは、ずばり体重増加(私の場合)。何しろね、仕事中のほとんどの時間は移動してるのですが、地方都市ゆえ、その時間は車内で過ご…

限りなくまっすぐで、ずれてる愛

末期癌の患者さん。 もう延命目的の抗がん剤も副作用が辛いと、辞める決意をされました。『たとえばね、月曜日の抗がん剤をするとするでしょ?そしたら、その日は、朝から病院で点滴して、お昼に家に戻って、夕方くらいからぐったりしんどくなって来るの。そ…

その言葉、本当にご家族を想っての言葉ですか?

終末期医療の現場にいると、”遠くの親戚(身内)”という言葉がよく出てきます。どういうことかと言うと、お年寄りや病人が、穏やかな最期を迎えたいと自宅に帰り、介護する家族もサポートするスタッフもみんな目標を一致させて良い看取りを進めている中、い…

もちろん、こんな家族ばかりではありません。

お年寄りは、一旦肺炎などでご飯を食べさせない期間が続くとあっという間に嚥下機能が衰えます。 食べてもすぐむせるようになる。 むしろむせるうちはいいけど、むせずに誤嚥していつの間にか、また肺炎になる。 すると家族は胃ろうを作って施設に預けてきま…

知らないって、怖いこと

時々、末期癌だったり高齢の寝たきりだったりで、もう状態が悪くなっていて逝くのを待つばかり、という患者さんでも容体が急に悪くなったら、ありとあらゆる蘇生処置をしてください。 というご家族さんがいます。一分一秒でも生きていてほしいから。と、言う…

転ぶといけないので歩かせないでください、という家族

先日、訪問したある施設。 新しく入った利用者さんの診察でした。 ずっと独り暮らしをしていたけれど、最近になって家族が心配して施設に入居を決めたとのこと。ずっと一人でやってきただけに、しっかりした方です。 歩き方もおぼつかないけど、伝い歩きでち…

介護は“情け”で回っている

そのお年寄りは、随分前に倒れて以来、ほぼ寝たきりの方。 いつ行っても、ベッドの上でうとうとされている状況。 でも、声をかけたら、目を開けてにっこりされるし、聴診器をあてると、両手を合わせて拝む仕草をされます。大人しくて、穏やかな寝たきりさん…

ジェンダー

仕事柄、認知症のお年寄りと会話することが多いのですが、最近何度か経験した会話。『あんた、優しいな〜』 『そうですかぁ、ありがとうございます^_^』 『女の人みたいに優しいな〜』 『ええと、女の人なんですけど〜(^^;)』 『お嫁さんは貰ったのね〜?』 …

絵が下手すぎてこんなスタンプを買いました

私は絵が下手です。 小学生の頃は、下手とか上手とか考えずに好きなように描いて良かったので、絵を描くのは割と好きな方だったのです。 でも、中学・高校と学年が上がるにつれて、己の下手さ加減をしみじみと自覚するようになってました。どのくらい下手か…

職場のいい話

3月も最後の週になり、一気に暖かく、というか暑くなりました。 鹿児島は最高気温23度で、やっぱり南国だわ〜と思ったら、東京も23度。 名古屋なんて25度ですって。 なぜか、負けた感が漂ってしまう。 今年は雪まで降って寒い冬だったせいか、鹿児島で…

今日の仕事

今日はいつもより30分早く家を出ました。 始まりの時間がいつもより30分早かったので。 普段は7時ごろに出るから、6時半出勤です。鹿児島は、夜明けが遅いので冬場は真っ暗。 7時くらいまでは、まだ”夜”って感じなのですが、それでも三月ともなるとさすが…